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手術中に火事 重傷患者放置され死亡

2011年09月02日

 

 【新唐人日本2011年9月3日付ニュース】近日、上海の大学病院で火災が発生し、手術中の医師ら6人が患者を手術台に放置したまま避難したため、患者が死亡する事件が発生。法律専門家は、中国の法律では責任に関する詳しい規定がないため、ほとんどの人が職業道徳に欠けていると指摘します。

 
8月24日、上海交通大学医学院付属第3病院の3階の手術室から突然出火。当時、交通事故の重傷患者の手術中だった医師ら6人は、すぐ煙の中から逃げ出しましたが、全身麻酔をかけられた患者は手術台に残されたままでした。火が消し止められた時には、患者はすでに死亡。
 
27日、患者の遺族が病院、衛生局および警察当局と面談。病院側は、現場の医師らの最大のミスは火の勢いに対するミス判断だったと釈明。一方、医師らは助けを求めるために現場から出たと釈明。この矛盾する言い方に、遺族は納得できません。
 
地元住民は、火が燃え上がるまで時間がかかるから、患者の呼吸器を取り外し、避難させてから再び手術に取り掛かっても遅くはなかったはずだといいます。
 
地元住民 呉さん:「1~2割の生存率でも避難させるべきです。中で窒息死するよりましでしょう。呼吸器を取り外して、避難させてから死亡したとしてもせめて 力は尽くしています。問題は避難さえさせなかったこと私の言っている意味 分かるでしょう」
 
また、患者を取り残して医師らだけが避難したことに対する病院側の釈明に対し、責任逃れだと非難します。
 
住民 崔博方さん:「嘘をついても顔さえ赤くなりません。人を救う職業道徳に従っていません。医師にしろ 公務員にしろ、みな従っていません」
 
病院の宣伝課課長は我々に対し、消防と警察がまだ調査中のため、結論はまだ出ていないと示しました。
 
上海交通大学医学院付属第3病院 宣伝課長:「私も当事者ではないので詳細は分かりません。当事者全員が警察と消防の取調べを受けています。結果が出てきたら公表するでしょう」
 
似たような医療トラブルは近年中国でよく見られますが、医療関係者が処罰を受けることはほとんどありません。
 
上海の李天天弁護士によると、中国の法律では事故発生の際の法律責任についてはっきりした規定がないため、医師の責任を問うのは難しいといいます。
 
弁護士 李天天さん:「制度がよくないので人間性の善の部分も道徳要求を下げ、自分のモラルへの要求もおのずと下がります。このような独裁体制で道徳高尚な人を養成するのは不可能です」
 
また、当局のモラルの低さが非難される一方、個人に高いモラルを求めるのも非現実的だと指摘します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
 
 
 

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